演劇ワークショップ
っていうと、どうしても
「やる人のため」ということになりがち。
もちろんやる人がいるから、観ることができるんだけど、
観る人がいなきゃ、やってもしょうがないよね。
観る人を増やして行く努力をしないと。
日本の演劇のさびしさは、
観るべき人が、どの劇場に行けばいいのか、
劇場に行ったとして、舞台上に何を観ればいいのか、
さっぱりわからない、ということなんです。
「感性、感性!」
ってのんきな人びとは叫ぶけど、
感性ってのはさ、
教育ののちに養われる教養なんだってこと知ってる?
ほっといても感性なんて養われないんだぜ。
アフリカやアマゾンで原始生活を送っている部族に
ベートーヴェン聞かせても、雑音にしか聞こえない。
当たり前だよ、西洋音楽の教養がないんだから。
よく、能や歌舞伎がむずかしくてつまらないって言うけど、
アマゾンの原始生活と同じ。面白がれるわけがない。
てか、原始生活だな、演劇に関しては、今の日本人。
演劇オタク人生を送って来たナマケモノの罪滅ぼしとして、
せめて演劇の魅力をできるだけお伝えしたい。
「やる人のため」じゃなくて、
「観る人のため」にね。